衝撃の結末に震えるミステリ界期待の傑作

札幌の穏やかな住宅街で発見された少年の白骨死体。

その凄惨な事件の発端から物語は一気に加速していきます。

著者はデビュー作である北緯43度のコールドケースで第67回江戸川乱歩賞を受賞した伏尾美紀先生です。

前作の百年の時効では大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞という異例の三冠を達成しました。

今作の凍りつく夏は、その快挙を超える圧倒的な熱量と極上の緊迫感で描かれたミステリ小説です。

ひとたびページをめくれば、物語の渦の中に引きずり込まれるような感覚を味わうことになるでしょう。

読み始めたら途中で本を置くことができなくなるほどの没入感をぜひ体感してください。

事件の影に潜む怪物と過去の記憶

北海道警察が遺体の身元捜査を進めるなかで浮き彫りになるのは、行き場を失った子どもたちの存在でした。

そして子どもたちの周囲で度々目撃される不審な制服警官の影。

捜査に加わる捜査一課の志藤翔は、この事件に強い運命を感じていきます。

志藤にはかつて独自に追っていた、中学時代の同級生が突然姿を消した失踪事件という深い傷がありました。

俺はこのために警察官になったという切実な信念を胸に、志藤はあの夏に決着をつけるべく立ち上がります。

闇の奥底に潜む怪物と対峙する主人公の姿は、読む者の胸を強く打つこと間違いありません。

過去と現在が交錯しながら明かされていく真相から目が離せなくなります。

極北の地に眠る残酷な真実と重厚な人間ドラマが見事に融合しています。

圧倒的な臨場感と北国の陰影

本作の魅力をより一層引き立てているのは、物語の舞台となる北海道の緻密な情景描写です。

吹雪が荒れ狂う闇、歓楽街ススキノに潜む影、夏祭りの薄暗闇といった風景がリアルに描かれます。

北国特有の日陰は、人間の心に潜む悪意を静かに増幅させていくかのような不気味さを醸し出しています。

登場人物たちが抱える葛藤や絆、追跡劇の緊張感がダイレクトに伝わってきます。

直木賞作家の河崎秋子氏をはじめ、先行して本作を読んだ全国の書店員からも絶賛の声が集まっています。

ラストに鳥肌が立った、あまりの展開に茫然自失となったという熱量あふれる感想が寄せられています。

事件の真相が判明したときの達成感と、胸にしみ入る切なく苦しい余韻は、長く心に残るはずです。

伏尾美紀先生が描く新たな到達点を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

極上のミステリ体験をあなたの手に

単なる事件解決の面白さにとどまらず、極上の人間ドラマを味わいたい方に心からおすすめできる一冊です。

物語の終盤に漂う不穏な気配と、怒濤の伏線回収がもたらす衝撃を堪能してください。

休日のひとときや夜の静かな時間にじっくりと浸るのにふさわしい極上のミステリ体験が待っています。

重厚な物語の世界へと飛び込み、ページを繰る手が止まらない興奮を味わってみてはいかがでしょうか。

一度味わったら忘れられない読書体験が、あなたを魅了するでしょう。

この機会にぜひ本棚へ加え、物語が解き明かす真実を目撃してください。

  • 発行形態:単行本
  • ページ数:320ページ
  • 出版社:小学館
  • 著者:伏尾美紀